出掛だしか)” の例文
亭主帳場から背後うしろ向きに、日和下駄ひよりげたを探って下り、がたりびしりと手当り強く、そこへ広蓋ひろぶた出掛だしかける。ははあ、夫婦二人のこの店、気の毒千万、御亭が出前持を兼ねると見えたり。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)