昵懇ぢつこん)” の例文
それは約束の時間に米兵とふためだつた。或ひは昵懇ぢつこんな兵隊から金をいたぶるためでもあつたらう。
老残 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
「文字ですか。」番兵はつひぞ昵懇ぢつこんのない人の事でも訊かれるやうに、一寸考へる真似をした。「読めますよ。読めますともさ。だが、貴方はまた何だつてそんな事をお訊きになるんです。」
「フーム、上州屋と越前屋は昵懇ぢつこんでもあるのか」
某氏は同じ大学総長仲間といふのでウヰルソン氏とも昵懇ぢつこんの間柄だつた。