“妙子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たえこ90.9%
たへこ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お姉様はご長男の照正てるまさ様とご次男の照常てるつね様のお次にあたる。妙子たえこ様といってお年は十六、女子学習院へ通っていられる。
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「私の主人は香港ホンコンの日本領事だ。御嬢さんの名は妙子たえこさんとおっしゃる。私は遠藤という書生だが——どうだね? その御嬢さんはどこにいらっしゃる」
アグニの神 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「私の主人は香港ホンコンの日本領事だ。御嬢さんの名は妙子たへこさんとおつしやる。私は遠藤といふ書生だが——どうだね? その御嬢さんはどこにいらつしやる。」
アグニの神 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
婆さんの前には心配さうな恵蓮ゑれんが、——いや、支那服を着せられた妙子たへこが、ぢつと椅子に坐つてゐました。
アグニの神 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)