“呼起”の読み方と例文
読み方割合
よびおこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
領主 その書面しょめんようわ。これへ。……して、夜番よばん呼起よびおこしたはく侍童こわらはとやらは何處どこる?……こりや、其方そち主人しゅじん此處このところへはなにしにわせたぞ?
あるいうまに、或は牛に、此般こんはんの者も多かるべし。しかれども予がかつ聞知ききしれるかれ干支かんししかく巳を重ねたるを奇異とせる記憶は、咄嗟とっさに浅次郎の名を呼起よびおこせり。
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それでもやっと呼起よびおこして、行って見ると卓子テーブルの上に、朱色のチョークで書いてある。——すぐ調べたが、窓のも出入口のドアもちゃんと閉まって鍵がかかっているのだ。
黒襟飾組の魔手 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)