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よびおこ
ふりがな文庫
“
呼起
(
よびおこ
)” の例文
領主
其
(
その
)
書面
(
しょめん
)
見
(
み
)
ようわ。これへ。……して、
夜番
(
よばん
)
を
呼起
(
よびおこ
)
した
伯
(
はく
)
の
侍童
(
こわらは
)
とやらは
何處
(
どこ
)
に
居
(
を
)
る?……こりや、
其方
(
そち
)
の
主人
(
しゅじん
)
は
此處
(
このところ
)
へは
何
(
なに
)
しにわせたぞ?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
或
(
あるい
)
は
午
(
うま
)
に、或は牛に、
此般
(
こんはん
)
の者も多かるべし。しかれども予が
嘗
(
かつ
)
て
聞知
(
ききし
)
れる
渠
(
かれ
)
が
干支
(
かんし
)
の
爾
(
しか
)
く巳を重ねたるを奇異とせる記憶は、
咄嗟
(
とっさ
)
に浅次郎の名を
呼起
(
よびおこ
)
せり。
黒壁
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それでもやっと
呼起
(
よびおこ
)
して、行って見ると
卓子
(
テーブル
)
の上に、朱色のチョークで書いてある。——すぐ調べたが、窓の
扉
(
と
)
も出入口の
扉
(
ドア
)
もちゃんと閉まって鍵がかかっているのだ。
黒襟飾組の魔手
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
取出し大膽にも己が座敷へ
立戻
(
たちもど
)
り
何氣
(
なにげ
)
なき
體
(
てい
)
にて明方近くまで一寢入し
俄
(
にはか
)
に下女を
呼起
(
よびおこ
)
し急用なれば八ツ半には出立の
積
(
つも
)
り
成
(
なり
)
しが大に
寢忘
(
ねわすれ
)
たり
直
(
すぐ
)
に出立すれば何も入ず
茶漬
(
ちやづけ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
遊
(
ゆ
)
く水は再び
還
(
かえ
)
らず、
魯陽
(
ろよう
)
の
戈
(
ほこ
)
は落日を招き
還
(
かえ
)
しぬと聞きたれど、何人も死者を泉下より
呼起
(
よびおこ
)
すべき
術
(
すべ
)
を知らぬ
限
(
かぎり
)
は、われも
徒爾
(
いたずら
)
に帰らぬ人を慕うの
女々
(
めめ
)
しく愚痴なるを知る
父の墓
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
彼はそんな風に、死骸と話し続けながら、ふと古い古い記憶を
呼起
(
よびおこ
)
していた。
虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
初めてこの光景に接した時の自分は、無論云うべからざる奇異なる感に打たれたのである。そしてこの奇異なる感は、如何なる理由によって
呼起
(
よびおこ
)
されたかを、深く考え味わねばならなかった。
銀座界隈
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
隣家
(
となり
)
の宮野邊源之進はこれを
聞附
(
きゝつ
)
け思う
様
(
よう
)
、飯島のごとき
手者
(
てしゃ
)
の
処
(
ところ
)
へ押入る狼藉ものだから、
大勢
(
たいぜい
)
徒党
(
ととう
)
したに相違ないから、成るたけ遅くなって、夜が明けて
往
(
ゆ
)
く方がいゝと思い
先
(
ま
)
ず一同を
呼起
(
よびおこ
)
し
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
堅く閉て
早
(
はや
)
寢
(
ね
)
たる
樣子也
(
やうすなり
)
然れども此所を
起
(
おこ
)
して尋ねずば
何
(
いづれ
)
にも尋ぬる方あるまじと思ひ門の戸を
敲
(
たゝ
)
きて
呼起
(
よびおこ
)
すに未だ内には寢ざるにや年寄たる
嫗
(
をんな
)
の聲にて應と言て門の戸を
開
(
あけ
)
友次郎の顏を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
室内昼の如くに
照
(
てら
)
させて
四辺
(
あたり
)
隈
(
くま
)
なく穿索したが
固
(
もと
)
より何物を見出そう筈もなく、
動悸
(
どうき
)
の波うつ胸を抱えて、私は
霎時
(
しばらく
)
夢のように
佇立
(
たたず
)
んでいたが、この
夜中
(
やちゅう
)
に
未
(
ま
)
だ
馴染
(
なじみ
)
も薄い番人を
呼起
(
よびおこ
)
すのも
如何
(
いかが
)
と
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
取出し
煙草
(
たばこ
)
くゆらせ居たりしが九郎兵衞は
彌々
(
いよ/\
)
醉
(
ゑひ
)
が廻り
頻
(
しきり
)
にほく/\
居眠
(
ゐねふる
)
に
終
(
つひ
)
に其所へ
正體
(
しやうたい
)
もなく
打臥
(
うちふし
)
たり依て惣内お里は夫に
當惑
(
たうわく
)
なし何か
醉
(
ゑひ
)
の
醒
(
さめ
)
る藥はなきやと考へしに惣内は
不※
(
ふと
)
心付此宿外れに藥種屋有ば夜中ながらも
呼起
(
よびおこ
)
して早々藥を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
呼
常用漢字
小6
部首:⼝
8画
起
常用漢字
小3
部首:⾛
10画
“呼”で始まる語句
呼吸
呼
呼鈴
呼息
呼出
呼子
呼応
呼笛
呼気
呼込