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『障子の落書』
ふりがな文庫
『
障子の落書
(
しょうじのらくがき
)
』
平一は今朝妹と姪とが国へ帰るのを新橋まで見送って後、なんだか重荷を下ろしたような心持になって上野行の電車に乗っているのである。腰掛の一番後ろの片隅に寄りかかって入口の脇のガラス窓に肱をもたせ、外套の襟の中に埋るようになって茫然と往来を眺めな …
著者
寺田寅彦
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「ホトトギス 第十一巻第四号」1908(明治41)年1月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約11分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
喰
(
は
)
寛
(
くつ
)
眩
(
まばゆ
)
用達
(
ようた
)
煤
(
すす
)
鴉
(
からす
)
革鞄
(
かばん
)
闃
(
げき
)
踏心
(
ふみごころ
)
距
(
へだ
)
赤鏽
(
あかさび
)
蒸
(
む
)
苦
(
にが
)
硝子
(
ガラス
)
畢竟
(
ひっきょう
)
一先
(
ひとま
)
棄鉢
(
すてばち
)
手代
(
てだい
)
宅
(
うち
)
姪
(
めい
)
女々
(
めめ
)
大店
(
おおだな
)
喇叭
(
らっぱ
)
其処
(
そこ
)
体
(
てい
)
似通
(
にかよ
)