私達の友人は既に、彼の本性にかなはない総ての物を脱ぎ棄て、すべての物を斥けた。そして彼自らの手で紡ぎ、織り、裁ち、縫ひ上げたところの、彼の肉体以上にさへ彼らしい軽羅をのみ纏ふて今、彼一人の爽かな径を行つてゐる。 他の何人に対してよりも、自分 …
著者 | 佐藤春夫 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
初出 | 秋刀魚の歌「人間 第三巻第一一月号」1921(大正10)年11月1日発行 秋衣の歌「中央公論 第三七年第一一号」1922(大正11)年10月1日発行 憂 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約8分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約12分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
異
川面
情
食
腸
汝
怖
今日
昨
悲
団欒
嗚咽
裁
衣
行李
蓋
羨望
索
積
焦
濯
汝
凭
摘
夕餉
小暗
夕
干
固
繙
纏
聖
佳
莟
蜜柑
総
古疵
嗚呼
証
軽羅
遺
酸
長息
音
些
弄
利
出
憂
千々
斥
径
曾
桁丈
汚点
織姫
凄然
協
倦
痩
直
孕
累
怨
題名が同じ作品