“鼾声”のいろいろな読み方と例文
旧字:鼾聲
読み方割合
いびき56.4%
かんせい33.3%
いびきごえ10.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
亭主役として、すこし今夜は元気に酒をまいった様子であったが、まるで若者のような大きな鼾声いびきいて熟睡しているではないか。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて、寝返りの力が段々弱くなって行き、もう身動きをしなくなったかと思うと、その代りに、雷の様な鼾声かんせいが響き始めました。
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
人の鼾声いびきごえや、犬の吠えるのがきこえる。電燈だけが、ます/\明るくなっていた。憲兵の靴が、廊下にコットン/\とひびいた。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)