“鼾睡”の読み方と例文
読み方割合
かんすい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰やら為体えたいが分りませぬ。われわれどもが、今日のお迎えのため、勢揃いして山上からおりてまいると、途中一名の浪人者が、馬をつないで路上に鼾睡かんすいしています。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三、四はいあり。地にむしろして鼾睡かんすいす。かたわらに西瓜あり。劈開へきかいして未だ食わず。張また指さして盗としてとらう。はたしてしかり。ある人その術を叩く。張がいわく、厠に入るに草を用う。
臥榻がとうのかたわら、他人の鼾睡かんすいをゆるさず……」
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)