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ふえふきがわ
ここに立てば、
昼は東の
真正面に
富士の
銀影や
裾野の
樹海がひと目にながめられ、西には
信濃の山々、北には
甲斐の
盆地、
笛吹川のうねり、村、町、
城下の
地点までかぞえられる。
伊那をながるる
三峰川か、
甲斐へそそぐ
笛吹川のあおいうねりがあるばかり。
昼ならばいうまでもなく、
甲州盆地はそこから一
眸のうちに見わたされて、
帯のごとき
笛吹川、とおい
信濃境の山、すぐ目の下には
城下の町や
辻々の人どおりまでが、
豆つぶのごとく見えるであろう。