“かまど”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カマド
語句割合
88.6%
4.8%
2.9%
釜戸1.1%
0.7%
土竈0.4%
0.4%
財産0.4%
釜処0.4%
鎌止0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女児の心得をよくするマジナイに、いぬの肝を取って土にまぜ、かまどを塗るときは必ず孝順のものになるというのもある。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
それらをかまどの前に置いて水をふくんで吹きかけると、木人は木馬を牽き、鋤鍬をもってゆかの前の狭い地面を耕し始めた。
炊事所のかまどの上には、五六重の大きな円い蒸籠から、ふつふつと白い湯気を噴いて、昼食の支那麺包が蒸されてゐるのであつた。
「お寒いでしょう、雨にぬれて。——かまど部屋で、お袖でも乾かし、粗末ですが、芋粥いもがゆなと召し上がって行ってください」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白い、さらしの襦袢じゅばん一枚だけで、小路に出ていた長屋の人達が、ようやく低いパンかまどのような家の中に入ってきた。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
つい先刻、亡者どもがあばき合っていた粥鍋かゆなべかまどには、まだ鬼火のようなトロトロ火が残っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これが着いた先は、周防すおう釜戸かまどノ関(現・上ノ関)で、尊氏はここから安芸あきの厳島神社へ代参の使い舟を派し、
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暗くて広い土間へはいると、縁台が三つ並んでい、戸口の隅には釜戸かまどがあって、大きな湯釜から白く湯気がふいていた。
家の中でかまどの下か風呂場の鐵砲てつぱうはふり込むもある
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「品川の沖か、かまどの中か、いづれそんなところだ——幸ひ縮緬は燒いても次がしつかり殘るものだ、木綿では手のつけやうもないが、これは品の良い縮緬だから、燒いたものなら何處かに灰だけでも殘つてゐるかも知れない」
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「兎も角、大した女ですよ、それで年は十九、恥かし盛り、不二屋の住居は店のすぐ側の吉川町だから、家から物を運んだり、土竈かまどの下を焚きつけたり、掃除をしたり、買物をしたり、あんな働き者は無いと、お内儀のお留は、眼を細くして喜んでゐますよ」
混堂ゆやつゞきて厨処だいどころあり、かまどにも穴ありて地火を引て物をにることたきゞに同じ。
まづかまどもとおきしに光り一室いつしつてらせり。
「夜は夜で、夜業よなべもしねで、教員の試験を受けっとかなんとかぬかして、この夜短かい時に、いつまでも起きてがって、朝は、太陽おてんとさま小午たぼこになっても寝くさってがる。身上しんしょうだって財産かまどだって、つぶれてしまうのあたりめえだ……」
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
釜処かまどには煙たてかねわびぬれば火桶一つにすぐす冬かも
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
六月の六日、村民一同は鎌止かまどめを申し合わせ、荒町にある氏神の境内に集まった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)