“かまど”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カマド
語句割合
87.0%
4.9%
3.2%
釜戸2.1%
0.7%
0.7%
土竈0.4%
財産0.4%
釜処0.4%
鎌止0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからピイプザアム君は、例のベッドの上にねかされて、まるでパンをパン焼きかまどの中へでも押し込むように、馬車の中へ押し込まれてしまった。
毎晩のようにかまどの前に藁把わらたばを敷いて自分を暖まらしてくれた、お松が居ないので、自分は始めてお松はどうしたのだろうかと思った。
守の家 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
また、かまどを塗り、井を掘り、味噌みそ、酒を製し、新むしろを敷くに至るまで、一定の吉日と凶日とがある。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(李は頻りに笑いながら、かまどのそばへ行き、棚から大きい茶碗を把ってバケツの水を掬って飲む。やがて飲み終りて何ごころなく見かえりにわかにおどろく。)
青蛙神 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
内部は二重の板張りで、貝を焼くかまどが三基並んでい、おのおの貝殻を投げ入れる口と、焼きあげて出来た石灰をき出す口と、それらの下に、薪を燃やす大きな焚口たきぐちが付いていた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
つい先刻、亡者どもがあばき合っていた粥鍋かゆなべかまどには、まだ鬼火のようなトロトロ火が残っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
裏口から与五兵衛がはいって来た。彼は濡れたおけを持っていたが、それを釜戸かまどの脇へ置いて、二人のほうへ近より、強い山訛りで、きめつけるように訊いた。
ごうごうと、大きな釜戸かまどうめきのような火の音と、えたける烈風のなかに、苦痛を訴えるすさまじい人の声が聞えた。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ぼくどもは枯枝かれえだをひろひ石をあつめてかりかまどをなし、もたせたる食物を調てうぜんとし、あるひは水をたづねて茶をれば、上戸は酒のかんをいそぐもをかし。
ぼくどもは枯枝かれえだをひろひ石をあつめてかりかまどをなし、もたせたる食物を調てうぜんとし、あるひは水をたづねて茶をれば、上戸は酒のかんをいそぐもをかし。
混堂ゆやつゞきて厨処だいどころあり、かまどにも穴ありて地火を引て物をにることたきゞに同じ。
混堂ゆやつゞきて厨処だいどころあり、かまどにも穴ありて地火を引て物をにることたきゞに同じ。
「品川の沖か、かまどの中か、いづれそんなところだ——幸ひ縮緬は燒いても次がしつかり殘るものだ、木綿では手のつけやうもないが、これは品の良い縮緬だから、燒いたものなら何處かに灰だけでも殘つてゐるかも知れない」
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
家の中でかまどの下か風呂場の鐵砲てつぱうはふり込むもある
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「兎も角、大した女ですよ、それで年は十九、恥かし盛り、不二屋の住居は店のすぐ側の吉川町だから、家から物を運んだり、土竈かまどの下を焚きつけたり、掃除をしたり、買物をしたり、あんな働き者は無いと、お内儀のお留は、眼を細くして喜んでゐますよ」
「夜は夜で、夜業よなべもしねで、教員の試験を受けっとかなんとかぬかして、この夜短かい時に、いつまでも起きてがって、朝は、太陽おてんとさま小午たぼこになっても寝くさってがる。身上しんしょうだって財産かまどだって、つぶれてしまうのあたりめえだ……」
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
釜処かまどには煙たてかねわびぬれば火桶一つにすぐす冬かも
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
六月の六日、村民一同は鎌止かまどめを申し合わせ、荒町にある氏神の境内に集まった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)