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竃
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へっつい
ふりがな文庫
“
竃
(
へっつい
)” の例文
そこは行詰に釜のかかった
竃
(
へっつい
)
があり
流槽
(
ながし
)
があって、右側に板縁つきの
室
(
へや
)
があったが、その縁側は肆の者が朝夕腰をかけて食事をする処であった。
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
跪坐
(
しゃが
)
んでいたとき
言
(
ことば
)
を返したのが胸にすえかねたといって、母親のために、そこへ
突転
(
つっこか
)
されて、
竃
(
へっつい
)
の角で脇腹を打ったのが
因
(
もと
)
で、到頭不幸な胎児が流れてしまった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
その煙りがこちらの部屋まで流れ込んで来るので、堀部君は慌てて入口の戸を閉めたが、何分にも寒くて仕様がないので、再びその戸をあけて出て、自分も
竃
(
へっつい
)
の前にかがんでしまった。
雪女
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
竃
漢検準1級
部首:⽳
17画
“竃”を含む語句
土竃
竃河岸
塩竃
巌竃
破土竃
竃巌
竃猫