“はるさむ”の漢字の書き方と例文
語句割合
春寒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして二月はじめの春寒はるさむというにふさわしい、ひどく凍てる日のことであったが、彼女は中屋敷の書院へ出て半三郎を呼び、人ばらいをした。
菊千代抄 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
それを逃れたとしても必然に襲うて来る春寒はるさむの脅威は避け難いだろう。そうすると罎を出るのも考えものかもしれない。
厄年と etc. (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
はじめてここへ移って来たのは、三月の春寒はるさむがまだ去りやらない頃で、その月末の二十五、二十六、二十七の三日間は毎日つづいて寒い雨が降った。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)