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絶
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たゆ
ふりがな文庫
“
絶
(
たゆ
)” の例文
呼吸
(
いき
)
も
絶
(
たゆ
)
げに途絶え途絶え、隙間を
洩
(
も
)
れて聞ゆるにぞ、お通は
居坐
(
いずまい
)
直整
(
ととの
)
えて、畳に両手を
支
(
つか
)
えつつ、行儀正しく聞きいたる、
背
(
せな
)
打ふるえ、髪ゆらぎぬ。
琵琶伝
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
幸にして医師の診断によればわが病はかかる恐しきものにてはなかりしかど、
昼夜
(
ちゅうや
)
絶
(
たゆ
)
る
間
(
ひま
)
なく
蒟蒻
(
こんにゃく
)
にて腹をあたためよ。
肉汁
(
ソップ
)
とおも湯の
外
(
ほか
)
は何物も
食
(
くら
)
ふべからず。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
此火寛文年中
始
(
はじめ
)
て
出
(
いで
)
しと
旧記
(
きうき
)
に見えたれば、三百余年の今において
絶
(
たゆ
)
る事なきは
奇中
(
きちゆう
)
の奇也。
天奇
(
てんき
)
を
出
(
いだ
)
す事一ならず、おなじ国の
魚沼郡
(
うおぬまこほり
)
に又一ツの
奇火
(
きくわ
)
を
出
(
いだ
)
せり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
隱
(
かく
)
し居たりける然るに其頃芝明神前に
藤重
(
ふぢしげ
)
と云る
淨瑠璃語
(
じやうるりかた
)
りの女有しが
容貌
(
かほかたち
)
衆人に
勝
(
すぐ
)
れ心
優
(
やさ
)
しき者なる故
弟子
(
でし
)
も多く
日々
(
ひゞ
)
稽古
(
けいこ
)
の
絶
(
たゆ
)
る隙なく繁昌しける此所へ吾助は
不※
(
ふと
)
稽古せんものと
這入込
(
はひりこみ
)
たるが
好色者
(
かうしよくもの
)
の
癖
(
くせ
)
なれば
藤重
(
ふぢしげ
)
が
嬋娟
(
あてやか
)
なる姿に
迷
(
まよ
)
ひ夫よりは稽古に事
寄
(
よ
)
せ日夜
入浸
(
いりびた
)
りに行きけるが
流石
(
さすが
)
に云
寄便
(
よるたよ
)
りもなく
空敷
(
むなしく
)
月日を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
地中
(
ちちゆう
)
深
(
ふか
)
ければかならず
温気
(
あたゝかなるき
)
あり、
地
(
ち
)
温
(
あたゝか
)
なるを
得
(
え
)
て
気
(
き
)
を
吐
(
はき
)
、天に
向
(
むかひ
)
て
上騰
(
のぼる
)
事人の
気息
(
いき
)
のごとく、
昼夜
(
ちうや
)
片時
(
かたとき
)
も
絶
(
たゆ
)
る事なし。天も又気を
吐
(
はき
)
て地に
下
(
くだ
)
す、
是
(
これ
)
天地の
呼吸
(
こきふ
)
なり。人の
呼
(
でるいき
)
と
吸
(
ひくいき
)
とのごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
絶
常用漢字
小5
部首:⽷
12画
“絶”を含む語句
絶頂
拒絶
謝絶
絶壁
絶入
中絶
絶間
杜絶
絶望
絶対
断絶
途絶
絶叫
気絶
絶巓
根絶
息絶
絶世
絶滅
絶息
...