“絶入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たえい45.5%
ぜつじゅ9.1%
ぜつじゆ9.1%
ぜつにゆう9.1%
たえいり9.1%
たえいる9.1%
たへい9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にほひこぼるるやうにして彼はなみに漂ひし人の今打揚うちあげられたるもうつつならず、ほとほと力竭ちからつきて絶入たえいらんとするが如く、手枕てまくらに横顔を支へて、力無きまなこみはれり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あめに捧げしたなごころ、——絶入ぜつじゆもだえ。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
みづからつひに及ばずして此処ここ絶入ぜつにゆうせんと思へば、貫一は今に当りてわづかに声を揚ぐるのじゆつを余すのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そのまゝ御機おはたによりておらんとしけるに、倏急たちまち仰向あふむきたふおちはき絶入たえいりけり。
きはめし此九助みな是迄これまでの約束ごとコリヤお節是が一しやうの別れぞと聞てお節は殊さらに絶入たえいるばかりに泣伏を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
決闘の負傷によつ絶入たへいる迄の昂張かうちやうした最後の一幕の長台詞ながぜりふくまで醇化して森厳しんげんの気に満ち、一秒のすきらせず演じる名優は仏国に二人ふたりと見いだし難いと思つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)