“たへい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
太平66.7%
絶入33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まあいいや、おめえそっちの肩を貸しねえ、二人で担いでいこう、——太平たへいさん、騒がしてすまなかったな」
初午試合討ち (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
慶応二年五十八歳の時横井は左平太さへいた太平たへいの二人のてつを米国に遣つた。海軍の事を学ばせるためであつた。此洋行者は皆横井が兄の子で、後に兄を伊勢太郎いせたらうひ、弟を沼川三郎ぬまがはさぶらうと曰つた。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
決闘の負傷によつ絶入たへいる迄の昂張かうちやうした最後の一幕の長台詞ながぜりふくまで醇化して森厳しんげんの気に満ち、一秒のすきらせず演じる名優は仏国に二人ふたりと見いだし難いと思つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)