“長台詞”の読み方と例文
旧字:長臺詞
読み方割合
ながぜりふ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
リユイ・ブラスが「其れは自分が君を恋慕ふからだ。それは自分がすべての嫉妬を感じてるからだ」云云うん/\と云ふ長台詞ながぜりふの段に成つて
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
いかほど悲しい事つらい事があっても、それをば決してのサラ・ベルナアルの長台詞ながぜりふのようには弁じ立てず、薄暗い行燈あんどうのかげに「今頃は半七はんしちさん」の節廻しそのまま
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この長台詞ながぜりふの最後のことばを結ぶと、彼はすっかり自分で自分に満足してしまって、さきほどまでの癇癪かんしゃくは跡形もなく消え失せたのである。彼は再び真底から人間に対する愛を感じていた。