“おさむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
23.1%
御寒15.4%
御淋15.4%
7.7%
7.7%
7.7%
7.7%
7.7%
7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手にせる鉛筆をおさむるとともに、衣兜かくしうちをさぐりつつ
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御寒おさむ御座ございませう」とつて、圍爐裏ゐろりなかふかけてあつたすみはひしたからした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「へえ、御淋おさむしゅうございます」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
矢島優善やすよしの名をゆたかと改めたのもこの年である。山田専六の名をおさむと改めたのは、別に記載の徴すべきものはないが、やや後の事であったらしい。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
おさむは七月に東京から保の家に来て、静岡警察署内巡査講習所の英語教師を嘱託せられ、次で保と共に渋江塾を創設した。これよりさき脩は渋江氏に復籍していた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
徒ニ遺産ヲ費シ安然トシテ妻子ヲやしなフ。文子ノイハユル孝ハ妻子ニ衰フモノトハ僕ノ謂歟いいか。多罪。野君久シク病ニ伏シ書ヲ賢兄ニおさむルコト能ハズ。僕ニ属シテねんごろニ謝セシム。頓首とんしゅ死罪。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
学者にしてくの如き性行を有するものは往々誤って辺幅へんぷくおさむるものと見なされやすい。毅堂はまた甚しく癇癖かんぺきの強い人であったので、ややもすると家人に対しても温辞をくことがあった。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
けだ勝氏かつしはい所見しょけんは内乱の戦争を以て無上の災害さいがい無益むえき労費ろうひと認め、味方に勝算しょうさんなき限りはすみやかして速にことおさむるにかずとの数理を信じたるものより外ならず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しかして羅瑪のわざわいまぬかれず。しかれども一日も王者なかるべからず、また一日も教なかるべからず。それ教なるもの人心をおさむるの具なり。心正しければ身おさまる。身脩れば家ととのう。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
後世の国をおさむる者が経綸けいりんを重んじて士気しきを養わんとするには、講和論者の姑息こそくはいして主戦論者の瘠我慢を取らざるべからず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あたかもこれを筐中きょうちゅうに秘蔵するが如くせんとするも、天下、人をおさむるのはこなし、一旦の機に逢うてたちまち破裂すべきをいかんせん。
経世の学、また講究すべし (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)