おさむ)” の例文
矢島優善やすよしの名をゆたかと改めたのもこの年である。山田専六の名をおさむと改めたのは、別に記載の徴すべきものはないが、やや後の事であったらしい。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
おさむは七月に東京から保の家に来て、静岡警察署内巡査講習所の英語教師を嘱託せられ、次で保と共に渋江塾を創設した。これよりさき脩は渋江氏に復籍していた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
二月十四日に五男専六せんろくが生れた。後におさむ名告なのった人である。三月十日に長子恒善が病んで歿した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)