“おさめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
58.3%
納会8.3%
8.3%
8.3%
8.3%
長女8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぜん申せし通り短気の大旦那さま頻に待ちこがれて大ぢれに御座候へば、その地の御片つけすみ次第、一日もはやくと申おさめ候。
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
これを納会おさめの式とする掟になっていた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
世界の公法をもって世界の公事くじを談じ、内には智徳をおさめて人々の独立自由をたくましゅうし、外には公法を守て一国の独立をかがやかし、はじめて真の大日本国ならずや。
中津留別の書 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
我越後の雪蛆せつじよはちひさき事ごとし。此虫は二しゆあり、一ツははねありて飛行とびあるき、一ツははねあれどもおさめ蚑行はひありく。共に足六ツあり、色ははへうすく(一は黒し)其る所は市中原野しちゆうげんやにおなじ。
荒陬僻邑こうすうへきゆう識ラザル者トイヘドモ、かならず槖中たくちゅうニ入レ、おさめテ二巻トナシ命ジテ名家詩録トイフ。今茲こんじ戊申梨棗りそう竣成ス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
源氏のほうへは知られていない長女おさめ御厠人みかわやうどなどの下級の女房までも源氏の慈愛を受けていて、たとえ短い期間で悪夢は終わるとしても、その間は源氏を見ることのできないのをなげいていた。
源氏物語:12 須磨 (新字新仮名) / 紫式部(著)