“槖中”の読み方と例文
読み方割合
たくちゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荒陬僻邑こうすうへきゆう識ラザル者トイヘドモ、かならず槖中たくちゅうニ入レ、おさめテ二巻トナシ命ジテ名家詩録トイフ。今茲こんじ戊申梨棗りそう竣成ス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
先生乃槖中たくちゅうノ装ヲ傾ケ匍匐ほふくシテコレヲ救ヒソノ家ヲ処分ス。撫賉ぶじゅつスルコトマタ甚厚シ。ケダシ薬餌やくじ埋葬ノ費一ツニ先生ニ委墩いとんス。衆あいイツテ曰ク丹丘ノ門ニハ人アリト。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)