“持崩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もちくず55.6%
もちくづ44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ついこの間までは人のいやがる遊人あそびにんとまで身を持崩もちくずしていなすったのがしばらくのうち御本丸ごほんまる御勘定方ごかんじょうがたにおなりなさるなんて
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
こいつはもと品川で勤めをしていた三十女で、以前は武家の出だというが、自堕落じだらくの身を持崩もちくずして、女のみさおなんてものを、しゃもじのあかほどにも思っちゃいない。
蘿月らげつは若い時分じぶんしたい放題はうだい身を持崩もちくづした道楽だうらく名残なごりとて時候じこう変目かはりめといへば今だに骨の節々ふし/″\が痛むので、いつも人よりさきに秋の立つのを知るのである。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
持崩もちくづし十七歳の時浪人らうにん仕つり其後京都に出て日野家に奉公致し候と茲に至つて實の素性すじやう白状はくじやうに及びけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)