“いんにん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
隠忍80.0%
陰忍20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、の男を殺してしまったお蔭で、隠忍いんにん十年、殺人癖さつじんへきから遠去かっていたのわしの身体には、久しく眠っていた悪血あくけつが、一時にえに目覚めて、きあがってきたようだ。
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
由来、懐柔かいじゅう、外交、隠忍いんにんなどは彼のしょうに合ったものではない。だから一面では、相変らず烈しい猛断と攻撃は敵にそそがれつつあった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その年の京都の冬は、音を立てずに肌をとお陰忍いんにんたちのものであった。安井はこの悪性の寒気かんきにあてられて、ひどいインフルエンザにかかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)