“悪血”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あくち71.4%
あくけつ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気持のいいことでございましょう、このごろは悪血あくちが肩へってどもならん、ここの肩のところから、すっぱりやって下さんせ、さあ、お斬りなさい
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
イヤ決して心配はない、丁度い薬が有る、先達せんだって美惠比丘尼が負傷けがをする事があろう、其の時に此の膏薬を貼れば悪血あくちが発して眼病が癒るといって、十二枚膏薬を
だが、の男を殺してしまったお蔭で、隠忍いんにん十年、殺人癖さつじんへきから遠去かっていたのわしの身体には、久しく眠っていた悪血あくけつが、一時にえに目覚めて、きあがってきたようだ。
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼は医学上の智識も技術も、まるで持合わせなかったけれど、物の本で、動脈から防腐剤を注射して、全身の悪血あくけつし出してしまうやり方が、最も新しい手軽な死体防腐法であることを読んでいた。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)