“隠忍”の読み方と例文
読み方割合
いんにん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「その弁解をいたしますと、自然大蔵どのの秘密を喋舌しゃべってしまうことになりますから、何といわれても、今は隠忍いんにんしておりまする」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大抵の場合には隠忍いんにんしている彼女も、京子の露骨な結婚強請には堪えられなかった。彼女は、もう村川のことは思い切っていた。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
だが、の男を殺してしまったお蔭で、隠忍いんにん十年、殺人癖さつじんへきから遠去かっていたのわしの身体には、久しく眠っていた悪血あくけつが、一時にえに目覚めて、きあがってきたようだ。
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)