“あくけつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
悪血100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、の男を殺してしまったお蔭で、隠忍いんにん十年、殺人癖さつじんへきから遠去かっていたのわしの身体には、久しく眠っていた悪血あくけつが、一時にえに目覚めて、きあがってきたようだ。
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼は医学上の智識も技術も、まるで持合わせなかったけれど、物の本で、動脈から防腐剤を注射して、全身の悪血あくけつし出してしまうやり方が、最も新しい手軽な死体防腐法であることを読んでいた。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)