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人
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にん
ふりがな文庫
“
人
(
にん
)” の例文
ちょうど
私
(
わたし
)
と
同
(
おな
)
じい七つ、八つばかりの
子供
(
こども
)
が、
毎日
(
まいにち
)
五、六
人
(
にん
)
も
寄
(
よ
)
り
集
(
あつ
)
まって
鬼事
(
おにごっこ
)
をしたり、こまをまわしたりして
遊
(
あそ
)
んでいました。
子供の時分の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
弟 ——姉さん、俺が一
人
(
にん
)
前
(
まえ
)
になつたら、そしたら、姉さんは黙つてりやいゝんだ。俺が稼ぐ。それに、あの人もやつて来てくれる。
疵だらけのお秋
(新字旧仮名)
/
三好十郎
(著)
追放の刑を受けて他国に赴いたものが、容易に安住の場所を得難かった事は、別項「
来
(
きた
)
り
人
(
にん
)
の地位と職業」中にも述べた通りである。
エタ源流考
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
とねんをおして、四
人
(
にん
)
の
弟子
(
でし
)
は
散
(
ち
)
っていきました。かしらも、もうじっとしておれなくて、
仔牛
(
こうし
)
をひきながら、さがしにいきました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
はじめて、白玉のごとき姿を顕す……一
人
(
にん
)
の
立女形
(
たておやま
)
、撫肩しなりと
脛
(
はぎ
)
をしめつつ
褄
(
つま
)
を取った
状
(
さま
)
に、
内端
(
うちわ
)
に
可愛
(
かわい
)
らしい足を運んで出た。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
そこで本町橋の
東詰
(
ひがしづめ
)
まで引き上げて、二
人
(
にん
)
は
袂
(
たもと
)
を分ち、堀は石川と米倉とを借りて、西町奉行所へ連れて帰り、跡部は城へ
這入
(
はひ
)
つた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
百五十人は少なくとも坑の中にはいっていた。そのうちいく
人
(
にん
)
竪坑
(
たてこう
)
に上がったろうか。わたしたちのようににげ場を見つけたろうか。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
『お
前
(
まへ
)
の
洋卓
(
テーブル
)
だとは
知
(
し
)
らなかつたのよ』と
愛
(
あい
)
ちやんは
云
(
い
)
つて、『それは三
人
(
にん
)
ばかりでなく、もつと
多勢
(
おほぜい
)
のために
置
(
お
)
かれてあるんだわ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
実をいふと、お高婆さんもその皮肉家の一
人
(
にん
)
で、伊達太夫などは稽古のたんびに随分こつ
酷
(
ぴど
)
く
扱
(
こ
)
き
下
(
おろ
)
されるばかりか、
何
(
ど
)
うかすると
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
板
(
いた
)
の
間
(
ま
)
には
余
(
あま
)
り人が
居
(
を
)
りませぬで、四五
人
(
にん
)
居
(
を
)
りました。
此湯
(
このゆ
)
は
昔風
(
むかしふう
)
の
柘榴口
(
ざくろぐち
)
ではないけれども、はいる
処
(
ところ
)
が
一寸
(
ちよつと
)
薄暗
(
うすぐら
)
くなつて
居
(
を
)
ります。
年始まはり
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
頼光
(
らいこう
)
はそれを
聞
(
き
)
いてやっと
安心
(
あんしん
)
しました。そしてしばらく
小屋
(
こや
)
の中に
入
(
はい
)
って足の
疲
(
つか
)
れをやすめました。その
時
(
とき
)
三
人
(
にん
)
のおじいさんは
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
すると
鳥
(
とり
)
は
降
(
お
)
りて
来
(
き
)
たので、二十
人
(
にん
)
の
粉
(
こな
)
ひき
男
(
おとこ
)
は、
総
(
そう
)
ががかりで、「ヨイショ、ヨイショ!」と
棒
(
ぼう
)
でもって
石臼
(
いしうす
)
を
高
(
たか
)
く
挙
(
あ
)
げました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
玄竹
(
げんちく
)
は
當
(
あ
)
てこすりのやうなことを
言
(
い
)
つて、
更
(
さ
)
らに
劇
(
はげ
)
しく
死體
(
したい
)
を
動
(
うご
)
かした。三
人
(
にん
)
の
武士
(
ぶし
)
は、『ひやア。』と
叫
(
さけ
)
んで、また
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
した。——
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
諭吉
(
ゆきち
)
は、そのお
父
(
とう
)
さんのすえっ
子
(
こ
)
として
大阪
(
おおさか
)
で
生
(
う
)
まれました。いちばん
上
(
うえ
)
が
兄
(
にい
)
さんの
三之助
(
さんのすけ
)
で、その
下
(
した
)
に三
人
(
にん
)
のねえさんがありました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
達磨
(
だるま
)
はそれぎり
話題
(
わだい
)
に
上
(
のぼ
)
らなかつたが、これが
緒
(
いとくち
)
になつて、三
人
(
にん
)
は
飯
(
めし
)
の
濟
(
す
)
む
迄
(
まで
)
無邪氣
(
むじやき
)
に
長閑
(
のどか
)
な
話
(
はなし
)
をつゞけた。
仕舞
(
しまひ
)
に
小六
(
ころく
)
が
氣
(
き
)
を
換
(
か
)
へて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
子孫相継ぎ弟子相受け今日に及びましてござりますが、三家三勇士の随一人、和佐大八郎は竹林派における高名の一
人
(
にん
)
にござります
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
話しながら野道を縫って、磯の方へ廻ってゆきますと、よく湯治場にあるやつで、甚だよくない眼つきをした遊び
人
(
にん
)
体
(
てい
)
の男が三名
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
其
(
そ
)
の
菜種油
(
なたねあぶら
)
のやうに
櫟林
(
くぬぎばやし
)
と
相
(
あひ
)
接
(
せつ
)
しつゝ
村落
(
むら
)
の
西端
(
せいたん
)
に
僻在
(
へきざい
)
して
親子
(
おやこ
)
三
人
(
にん
)
が
只
(
たゞ
)
凝結
(
ぎようけつ
)
したやうな
状態
(
じやうたい
)
を
保
(
たも
)
つて
落付
(
おちつい
)
て
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ヒースというのは、根も枝も葉もちっぽけで、ちぢこまっているくせに、まるでじぶんでは一
人
(
にん
)
まえの木のようなつもりでいるのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
闔廬
(
かふろ
)
曰
(
いは
)
く、『
試
(
こころ
)
みに
婦人
(
ふじん
)
を
以
(
もつ
)
てす
可
(
べ
)
きか』と。
曰
(
いは
)
く、『
可
(
か
)
なり』と。
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
之
(
これ
)
を
許
(
ゆる
)
す。
宮中
(
きうちう
)
の
美女
(
びぢよ
)
を
出
(
いだ
)
し、百八十
人
(
にん
)
を
得
(
え
)
たり。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
同月
(
どうげつ
)
二十八
日
(
にち
)
には、
幻翁
(
げんおう
)
玄子
(
げんし
)
と
余
(
よ
)
との三
人
(
にん
)
で
出掛
(
でか
)
けた。
今日
(
けふ
)
は
馬籠方
(
まごめがた
)
で
街道
(
かいだう
)
を
左
(
ひだり
)
に
曲
(
まが
)
つた
小徑
(
こみち
)
の
左手
(
ひだりて
)
で、
地主
(
ぢぬし
)
も
異
(
こと
)
なるのである。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
打物は折れ、矢種はつき、船はくだけ、人は沈んで果つるまで、一
人
(
にん
)
も卑怯に降参するものなく、口々にかたきを呪うて死んだ。
平家蟹
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
畏れ多い事だが、
上
(
かみ
)
御
(
ご
)
一
人
(
にん
)
に
御障
(
おさは
)
りさへなければ、日本国中、誰一人、死んぢやならねえといふ人間はねえんだ。畜生め、承知しねえぞ。
空の悪魔(ラヂオ・ドラマ)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
長吉は
髯
(
ひげ
)
を
生
(
はや
)
した堅苦しい勤め
人
(
にん
)
などになるよりも、自分の好きな遊芸で世を渡りたいという。それも一生、これも一生である。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
番甲 これにをりまする
老僧
(
らうそう
)
、また
殺
(
ころ
)
されましたるロミオの
僕
(
しもべ
)
一
人
(
にん
)
、
何
(
いづ
)
れも
墓
(
はか
)
を
發
(
あば
)
きまするに
屈竟
(
くっきゃう
)
の
道具
(
だうぐ
)
をば
携
(
たづさ
)
へてをりまする。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
どうせ違ってるさ。それでね、僕も看客の一
人
(
にん
)
になってその花道を行ったとし給え。そして、並んで歩いてる人から望遠鏡を借りて前の方を
火星の芝居
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
その淋しさを慰める為、
且
(
か
)
つはあなたの猟奇癖を満足させる為、あなたはふと一
人
(
にん
)
三役という恐ろしいトリックを思いついた。
陰獣
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
人間ちうもなア、その
人
(
にん
)
その
人
(
にん
)
に具はつた器量があつて、わきからどうせついて見たところで、その器量以上に拔けて出られるもんぢやない。
生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
商売に来たのも、見物に来たのも、
泊
(
とま
)
り客は
大抵
(
たいてい
)
外出してしまう。下宿している
勤
(
つと
)
め
人
(
にん
)
たちも勿論午後までは帰って来ない。
母
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
所詮
(
つまり
)
周三がお房を
懌
(
よろこ
)
ぶ意味が違つて、一
個
(
こ
)
の
物
(
ぶつ
)
體が一
人
(
にん
)
の婦となり、
單純
(
たんじゆん
)
は、併し
價値
(
かち
)
ある製作の資
料
(
れう
)
が、意味の深い心の
糧
(
かて
)
となつて了つた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
けれども三
人
(
にん
)
とも
手
(
て
)
も
足
(
あし
)
も
動
(
うご
)
かさない。そして五六
人
(
にん
)
の
同
(
おな
)
じ
年頃
(
としごろ
)
の
小供
(
こども
)
がやはり
身動
(
みうご
)
きもしないで
婆
(
ばあ
)
さん
達
(
たち
)
の
周圍
(
まはり
)
を
取
(
と
)
り
卷
(
ま
)
いて
居
(
ゐ
)
るのである。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
そこで、漢青年はいく
人
(
にん
)
となく、死んだ
知友
(
ちゆう
)
の霊と話をした「死後の世界」というものが、なんだか実在するように感ぜられて来たのだった。
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
先刻玄関先に二
人
(
にん
)
びきをおりし山木は、早湯に入りて、早咲きの
花菖蒲
(
はなしょうぶ
)
の
活
(
い
)
けられし床を後ろに、ふうわりとした座ぶとんにあぐらをかきて
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
白い糸が山のように積んであると、そのそばで
雇
(
やと
)
い
人
(
にん
)
がしきりにそれを
選
(
え
)
り分けている。
反物
(
たんもの
)
を入れる大きな戸棚も見える。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
畢竟
(
ひつきやう
)
十
人
(
にん
)
十
色
(
いろ
)
で、
決
(
けつ
)
して一
律
(
りつ
)
には
行
(
ゆ
)
かぬもので
食
(
しよく
)
の
本義
(
ほんぎ
)
とか
理想
(
りそう
)
とかを
説
(
と
)
いて
見
(
み
)
た
處
(
ところ
)
で
實際問題
(
じつさいもんだい
)
としては
餘
(
あま
)
り
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
たぬ。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
三四
人
(
にん
)
の
先客
(
せんきゃく
)
への
遠慮
(
えんりょ
)
からであろう。おきぬが
茶
(
ちゃ
)
を
汲
(
く
)
みに
行
(
い
)
ってしまうと、
徳太郎
(
とくたろう
)
はじくりと
固唾
(
かたず
)
を
呑
(
の
)
んで
声
(
こえ
)
をひそめた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
もうこれで四
人
(
にん
)
殺
(
や
)
られている。諸君はどう思われるかしらんが、これだけ屈強の士、しかも、多くは将軍家
御警衛
(
ごけいえい
)
の任に当る天下の旗本である。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
文ちゃんは
稼
(
かせ
)
ぎ
人
(
にん
)
で、苦しい中から追々
工面
(
くめん
)
をよくし、古家ながら大きな家を建てゝ、其家から
阿爺
(
おやじ
)
の葬式も出しました。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
今度
(
こんど
)
此
(
この
)
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
航海
(
かうかい
)
には
乘客
(
じやうきやく
)
の
數
(
かず
)
は五百
人
(
にん
)
に
近
(
ちか
)
く
船員
(
せんゐん
)
を
合
(
あは
)
せると七百
人
(
にん
)
以上
(
いじやう
)
の
乘組
(
のりくみ
)
であるが、
其中
(
そのなか
)
で
日本人
(
につぽんじん
)
といふのは
夫人
(
ふじん
)
と
少年
(
せうねん
)
と
私
(
わたくし
)
との三
名
(
めい
)
のみ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
これより
先
(
さ
)
き
小厠
(
こづかい
)
を一
人
(
にん
)
使用するの必要は無論感ずる所なりしといえども、
強
(
しい
)
てこれを
伴
(
ともな
)
わんとすれば、非常に高き賃金を要し、また
偶
(
たまた
)
ま自ら進んで
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
僕はテラピアに住まつてゐた。その時此女も矢張テラピアに住まつてゐたので、僕をも此女をも知つてゐた人があつて、二
人
(
にん
)
を引き合せてくれたのだ。
不可説
(新字旧仮名)
/
アンリ・ド・レニエ
(著)
ところで、この四
人
(
にん
)
の、大きい人たち、
強
(
つよ
)
い人たち、
元気
(
げんき
)
な
人
(
ひと
)
たちは、
急
(
きゅう
)
に
立
(
た
)
ちどまります。
地面
(
じめん
)
に一
匹
(
ぴき
)
の生きものが
跳
(
と
)
んでいるのを見つけたのです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
余を悪人視するものは
万人
(
まんにん
)
にして弁護するものは
己
(
おのれ
)
一
人
(
にん
)
なり、万人の証拠と一人の確信といずれが重きや、しからば余は基督信者にはあらざりしなり
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
俺
(
おれ
)
が
先達
(
せんだつ
)
て
先祖
(
せんぞ
)
の
計算
(
けいさん
)
をして、四十
代前
(
だいまへ
)
の
俺
(
おれ
)
の
先祖
(
せんぞ
)
の
數
(
すう
)
が、一
萬
(
まん
)
九百九十五
億
(
おく
)
二千一百六十二
萬
(
まん
)
五千七百七十六
人
(
にん
)
だといふ
莫大
(
ばくだい
)
な
數字
(
すうじ
)
を
發表
(
はつぺう
)
した
時
(
とき
)
には
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
根本的の考えは更に変らない、恐らく昔の聖人といえども時と場合によって説きようを自在に変えたであろう。
人
(
にん
)
を見て法を説くとは即ちこの
謂
(
いい
)
である。
平民道
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
もう
夜
(
よ
)
になつた
頃
(
ころ
)
だ。
深
(
ふか
)
い
谷間
(
たにま
)
の
底
(
そこ
)
で
天幕
(
テント
)
を
張
(
は
)
つた
回々教
(
フイフイけう
)
の
旅行者
(
りよかうしや
)
が二三
人
(
にん
)
、
篝火
(
かがりび
)
を
囲
(
かこ
)
んでがやがや
話
(
はな
)
してゐた。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
つまるところ、
本書
(
ほんしょ
)
は
小櫻姫
(
こざくらひめ
)
が
通信者
(
つうしんしゃ
)
、T
女
(
じょ
)
が
受信者
(
じゅしんしゃ
)
、そして
私
(
わたくし
)
が
筆録者
(
ひつろくしゃ
)
、
総計
(
そうけい
)
三
人
(
にん
)
がかりで
出来
(
でき
)
上
(
あが
)
った、一
種
(
しゅ
)
特異
(
とくい
)
の
作品
(
さくひん
)
、
所謂
(
いわゆる
)
霊界
(
れいかい
)
通信
(
つうしん
)
なのであります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
一
人
(
にん
)
一人の人ではなくて、人類です。恋をしてゐる人ではなくて、恋そのものです。天才の人や悪人ではなくて、天才や罪悪です。お分かりになりますか。
笑
(新字旧仮名)
/
ミハイル・ペトローヴィチ・アルチバシェッフ
(著)
一
人
(
にん
)
は三
尺
(
じやく
)
帶
(
おび
)
に
突
(
つツ
)
かけ
草履
(
ぞうり
)
の
仕事師
(
しごとし
)
の
息子
(
むすこ
)
、一
人
(
にん
)
はかわ
色
(
いろ
)
金巾
(
かなきん
)
の
羽織
(
はをり
)
に
紫
(
むらさき
)
の
兵子帶
(
へこおび
)
といふ
坊樣仕立
(
ぼうさましたて
)
、
思
(
おも
)
ふ
事
(
こと
)
はうらはらに、
話
(
はな
)
しは
常
(
つね
)
に
喰
(
く
)
ひ
違
(
ちが
)
ひがちなれど
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
が、やがて
不意
(
ふい
)
に
松葉
(
まつば
)
から
離
(
はな
)
れると
蜂
(
はち
)
はぶんと
飛
(
と
)
び
上
(
あが
)
つた。三
人
(
にん
)
ははつとどよめいた。けれども、
蜂
(
はち
)
は
大事
(
だいじ
)
な
犧牲
(
ぎせい
)
の
蜘蛛
(
くも
)
の
死骸
(
しがい
)
を
警戒
(
けいかい
)
しに
行
(
い
)
つたのだつた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“人”を含む語句
良人
主人
大人
美人
情人
巨人
人間
夫人
何人
他人
老人
家人
支那人
狂人
人形
日本人
商人
一人
婦人
旅人
...