“金巾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かなきん81.8%
カナキン15.2%
がなきん3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新しき紺飛白の単衣裾短かに、十重二十重に巻付けしかの白金巾かなきんは、腰に小山を築出して、ただみる白き垣根のゆるぎ出たらむ如くなり。
誰が罪 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
年寄には軽くてよい、新しい金巾カナキンなどは若い者のにするがよい、といって、決してお使いにはなりません。或時父がそれを見て、全く二重ですねえ、と目を見張らせます。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
一人は三尺帯につッかけ草履の仕事師の息子、一人はかわ色金巾がなきんの羽織に紫の兵子帯へこおびといふ坊様仕立じたて、思ふ事はうらはらに、話しは常に喰ひ違ひがちなれど
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)