“玄子”の読み方と例文
読み方割合
げんし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
更(さら)に猛進(もうしん)したが、如何(どう)も思(おも)はしくなく、却(かへ)つて玄子(げんし)の方(はう)が成功(せいかう)して、鍋形(なべがた)の側面(そくめん)に小(せう)なる紐通(ひもとほ)しのある大土器(だいどき)が、殆(ほとん)ど完全(くわんぜん)で出(で)た。
同月(どうげつ)二十八日(にち)には、幻翁(げんおう)玄子(げんし)と余(よ)との三人(にん)で出掛(でか)けた。今日(けふ)は馬籠方(まごめがた)で街道(かいだう)を左(ひだり)に曲(まが)つた小徑(こみち)の左手(ひだりて)で、地主(ぢぬし)も異(こと)なるのである。
木(き)の根(ね)草(くさ)の根(ね)が邪魔(じやま)をして、却々(なか/\)掘(ほ)り難(にく)い。それに日(ひ)は當(あた)らぬ。寒(さむ)くて耐(たま)らぬ。蠻勇(ばんゆう)を振(ふる)つて漸(やうや)く汗(あせ)を覺(おぼ)えた頃(ころ)に、玄子(げんし)は石劒(せきけん)の柄部(へいぶ)を出(だ)した。