“杵柄”の読み方と例文
読み方割合
きねづか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ハハ。恐れ入りまするが手前も昔取った杵柄きねづか……思い寄りも御座いまするでこの場はおかせ下されませい。これから直ぐに……」
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
平生ひごろ小六こむずかしい顔をしている先生の意外な珍芸にアッと感服さしたというのはやはり昔し取った杵柄きねづかの若辰の物真似であったろう。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
四年生から後を投手として主に運動場で通した、可なり鳴らした。昔取った杵柄きねづかで、今でも社のチームの投手を承わっている。
善根鈍根 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)