ゆだ)” の例文
震災ぜん表通に在った商店で、もとの処に同じ業をつづけているものは数えるほどで、今はことごとく関西もしくは九州から来た人の経営にゆだねられた。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
最早やその好ましい勤務が自分にゆだねられる折とてもなく、おまけに近頃は重臣の者が監督して水も洩らさぬ警衛振りを示していると云う有様であるから、文の遣り取りは愚か