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遠寺
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ゑんじ
ふりがな文庫
“
遠寺
(
ゑんじ
)” の例文
数言
(
すげん
)
興
(
きよう
)
尽
(
つ
)
きて、
遠寺
(
ゑんじ
)
の
鐘
(
かね
)
一五六
五更を告ぐる。夜
既
(
すで
)
に
曙
(
あ
)
けぬ。
別
(
わか
)
れを給ふべし。こよひの
長談
(
ながものがたり
)
まことに君が
眠
(
ねむり
)
をさまたぐと、
起
(
た
)
ちてゆくやうなりしが、かき消して見えずなりにけり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
報
(
つぐ
)
る
遠寺
(
ゑんじ
)
の
鐘
(
かね
)
ガウ/\と
響
(
ひゞ
)
き渡り
最
(
いと
)
凄然
(
ものすご
)
く思はるればさしも
強氣
(
がうき
)
の者共も
小氣味
(
こきみ
)
惡々
(
わる/\
)
足に
任
(
まか
)
せて
歩行
(
あゆむ
)
中
(
うち
)
青
(
あを
)
き火の光り見えければ
彼
(
あれ
)
こそ
燒場
(
やきば
)
の
火影
(
ひかげ
)
ならんと掃部は先に立て行程に
早
(
はや
)
隱亡小屋
(
をんばうごや
)
に
近接
(
ちかづく
)
折柄
(
をりから
)
道の
此方
(
こなた
)
なる
小笹
(
をざさ
)
の
冠
(
かぶ
)
りし
石塔
(
せきたふ
)
の
蔭
(
かげ
)
より一刀
閃
(
ひら
)
りと引拔
稻妻
(
いなづま
)
の如く掃部が向う
脛
(
ずね
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ぞ
籠
(
こめ
)
たりける此所は名に
負
(
おふ
)
周智郡
(
すちごほり
)
大日山の
續
(
つゞ
)
き秋葉山の
絶頂
(
ぜつちやう
)
なれば
大樹
(
だいじゆ
)
高木
(
かうぼく
)
生茂
(
おひしげ
)
り晝さへ
暗
(
くら
)
き
木下闇
(
このしたやみ
)
夜は猶さらに月
暗
(
くら
)
く
森々
(
しん/\
)
として
更行
(
ふけゆく
)
樣に如何にも
天魔
(
てんま
)
邪神
(
じやしん
)
の
棲巣
(
すみか
)
とも云べき
峯
(
みね
)
には
猿猴
(
ましら
)
の木傳ふ聲谷には流水
滔々
(
たう/\
)
と
而
(
して
)
木魂
(
こだま
)
に
響
(
ひゞき
)
遠寺
(
ゑんじ
)
の
鐘
(
かね
)
も
最
(
いと
)
物
凄
(
すご
)
く遙に聞ば
野路
(
のぢ
)
の
狼
(
おほかみ
)
吼
(
ほえ
)
て青嵐
颯々
(
さつ/\
)
と
梢
(
こずゑ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“遠寺”の意味
《名詞》
遠く離れた寺院。
(出典:Wiktionary)
遠
常用漢字
小2
部首:⾡
13画
寺
常用漢字
小2
部首:⼨
6画
“遠寺”で始まる語句
遠寺晩鐘図