妄動もうどう
× われは曙にさまよふ影なり、 亡びんとする或物なり、 亡ぶるを否み難きものなり。 われは珊瑚の色したる灰なり、 暮れゆく春の竈場なり。 われは自ら憐んで描きぬ、 わななきて氷の上に傾く焚火を。 おお、この崩れ落つる火の傷ましさ、 熱もなく …