“らでんぐら”の漢字の書き方と例文
語句割合
螺鈿鞍100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると、彼方から女の影が夕靄ゆうもやにつつまれてくる。女は、羅衣うすもの被衣かつぎをかぶり、螺鈿鞍らでんぐらを置いた駒へ横乗りにって、手綱を、鞍のあたりへただ寄せあつめていた。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見事な螺鈿鞍らでんぐらに、華やかな口輪を噛ませ、紫に白をい合わせた手綱を掻把かいとり、むこ殿信長は、何か嬉々ききと、うしろの家臣を振り向いて、話しかけながら見えたのであった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)