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『巴里の秋』
ふりがな文庫
『
巴里の秋
(
パリのあき
)
』
セーヌの河波の上かわが、白ちゃけて来る。風が、うすら冷たくそのうえを上走り始める。中の島の岸杭がちょっと虫ばんだように腐ったところへ渡り鳥のふんらしい斑がぽっつり光る。柳が、気ぜわしそうにそのくせ淋しく揺れる。橋が、夏とは違ってもっとよそよ …
著者
岡本かの子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「週刊朝日」1933(昭和8)年10月15日号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
止
(
どま
)
通
(
がよ
)
停
(
た
)
兄
(
あ
)
一
(
いっ
)
子守
(
ナース
)
男児
(
おとこのこ
)
捲
(
めく
)
腹掛
(
はらが
)
当
(
あた
)
貯
(
た
)
変
(
かわ
)
河波
(
かわなみ
)
訛
(
なまり
)
灯火
(
あかり
)
寂然
(
せきぜん
)
木
(
こ
)
淋
(
さみ
)
白
(
しら
)
好
(
よ
)
里
(
り
)
浮雲
(
うきぐも
)
吐
(
は
)
素性
(
すじょう
)
畳
(
たた
)
編物
(
あみもの
)
腐
(
くさ
)
田舎
(
いなか
)
靴
(
くつ
)
葡萄
(
ぶどう
)
虫
(
むし
)
瓢逸
(
ひょういつ
)
跡
(
あと
)
霧
(
きり
)
隣街
(
となりまち
)
隠
(
かく
)
閑居
(
かんきょ
)
邸
(
やしき
)
遣
(
や
)
迄
(
まで
)
路傍
(
みちばた
)
街角
(
まちかど
)
赧
(
あか
)
貼
(
は
)
買取
(
かいと
)
譲
(
ゆず
)
誂
(
あつら
)
覗
(
のぞ
)
袂別
(
べいべつ
)
又
(
また
)
小金
(
こがね
)
家路
(
いえじ
)
守
(
も
)
子守
(
こもり
)
四抹
(
しまつ
)
唇
(
くちびる
)
吠
(
ほ
)
古塀
(
こべい
)
巴里
(
パリ
)
児
(
こ
)
傍
(
そば
)
余計
(
よけい
)
何処
(
どこ
)
下駄
(
げた
)
一処
(
ひとところ
)
一
(
ひと
)
煽
(
あお
)
帽
(
ぼう
)
引込
(
ひっこ
)
恰好
(
かっこう
)
悠長
(
ゆうちょう
)
惑
(
まど
)
揃
(
そろ
)
揺
(
ゆ
)
散策
(
さんさく
)
斑
(
まだら
)
時節
(
じせつ
)
枯
(
か
)
枯葉
(
かれは
)
柳
(
やなぎ
)
殊
(
こと
)
焼栗
(
やきぐり
)