掻把かいと)” の例文
見事な螺鈿鞍らでんぐらに、華やかな口輪を噛ませ、紫に白をい合わせた手綱を掻把かいとり、むこ殿信長は、何か嬉々ききと、うしろの家臣を振り向いて、話しかけながら見えたのであった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)