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垣内
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かきつ
ふりがな文庫
“
垣内
(
かきつ
)” の例文
屋敷中の人々は、身近く
事
(
つか
)
へる人たちから、
垣内
(
かきつ
)
の隅に住む
奴隷
(
やつこ
)
・
婢奴
(
めやつこ
)
の末にまで、顔を輝して、此とり沙汰を迎へた。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
咲くほどは
垣内
(
かきつ
)
の小菊影さして日のあたり弱きしづもりにあり
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
しらしらと咲きめぐりたる夕貌の花の
垣内
(
かきつ
)
に馬洗ふこゑ
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
仲麻呂は今年、五十を出てゐる。其から見れば、十も若いおれなどは、まう一度、思ひ出に此匂ひやかな貌花を、
垣内
(
かきつ
)
の苑に移せない限りはない。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
この
垣内
(
かきつ
)
見つつ狭けど白菊のにほふおもてのかぎりなく澄む
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
其日からもう、若人たちの
糸縒
(
いとよ
)
りは初まった。夜は、
閨
(
ねや
)
の闇の中で寝る女たちには、
稀
(
まれ
)
に男の声を聞くこともある、奈良の
垣内
(
かきつ
)
住いが、恋しかった。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
輝かでにほふ
垣内
(
かきつ
)
の芝生には冬の日ざしぞ
和
(
な
)
ぎたまりたる
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
仲麻呂は今年、五十を出ている。其から見れば、ひとまわりも若いおれなどは、思い出にもう一度、此匂やかな
貌花
(
かおばな
)
を、
垣内
(
かきつ
)
の
坪苑
(
つぼ
)
に移せぬ限りはない。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
輝かでにほふ
垣内
(
かきつ
)
の芝生には冬の日ざしぞ
和
(
な
)
ぎたまりたる
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
屋敷中の人々は、上近く
事
(
つか
)
える人たちから、
垣内
(
かきつ
)
の隅に住む
奴隷
(
やっこ
)
・
婢奴
(
めやっこ
)
の末にまで、顔を輝かして、此とり沙汰を迎えた。でも姫には、誰一人其を聞かせる者がなかった。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
風隱
(
かざかげ
)
のぬくき
垣内
(
かきつ
)
の高野槇これの
一木
(
ひとき
)
の春のしづけさ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
風隠
(
かざかげ
)
のぬくき
垣内
(
かきつ
)
の高野槙これの
一木
(
ひとき
)
の春のしづけさ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
垣
常用漢字
中学
部首:⼟
9画
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
“垣内”で始まる語句
垣内彦六