“冷刻”の読み方と例文
読み方割合
れいこく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかにも傍観者の言いそうなひややかな言葉である。苦艱くかんにある友にむかって発する第一語において、かく訶詰かきつの態度を取るは冷刻れいこくといわねばならぬ。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
あの冷刻れいこくな愛子がおもてもそむけずにじっと姉の肉体が切りさいなまれるのを見続けながら、心の中で存分に復讐心ふくしゅうしんを満足するような事があったら。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
然し、本妻をも、お鳥をも、ヒステリなどにするのは自分だ、自分の熱刻ねつこくもしくは冷刻れいこくな性質からのことだ。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)