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冷刻
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れいこく
ふりがな文庫
“
冷刻
(
れいこく
)” の例文
いかにも傍観者の言いそうな
冷
(
ひやや
)
かな言葉である。
苦艱
(
くかん
)
にある友に
向
(
むかっ
)
て発する第一語において、かく
訶詰
(
かきつ
)
の態度を取るは
冷刻
(
れいこく
)
といわねばならぬ。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
あの
冷刻
(
れいこく
)
な愛子が
面
(
おもて
)
もそむけずにじっと姉の肉体が切りさいなまれるのを見続けながら、心の中で存分に
復讐心
(
ふくしゅうしん
)
を満足するような事があったら。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
然し、本妻をも、お鳥をも、ヒステリなどにするのは自分だ、自分の
熱刻
(
ねつこく
)
もしくは
冷刻
(
れいこく
)
な性質からのことだ。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
死ちょう
冷刻
(
れいこく
)
なる事実を直視することは出来なかった。即ち恋ほど人心を支配するものはない、その恋よりも更に幾倍の力を人心の上に加うるものがあることが知られます。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
して見ると、橋本はただ演説に対してだけ
冷刻
(
れいこく
)
なのかも知れない。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
自分が
深刻
(
しんこく
)
な命脈にはづれて、トルストイの
冷刻
(
れいこく
)
にもならず、ドストイエフスキの
熱刻
(
ねつこく
)
にも行かず、ただ淺い、淡い、なまぬるい感じと氣分とにぐらついてゐるのをおぼえる。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
冷
常用漢字
小4
部首:⼎
7画
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
“冷”で始まる語句
冷
冷笑
冷々
冷水
冷汗
冷酒
冷淡
冷評
冷飯
冷泉