濃紫こいむらさき)” の例文
しかも、その源氏名の濃紫こいむらさきと云う名を、万延頃の細見で繰ってみれば判る通りで、当時唯一の大籬おおまがきに筆頭を張りおおせただけ、なまじなまなかの全盛ではなかったらしい。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)