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茫々然
ふりがな文庫
“茫々然”の読み方と例文
読み方
割合
ぼうぼうぜん
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼうぼうぜん
(逆引き)
はや正午と云ふに
未
(
いま
)
だ朝の物さへ口に入れず、又半銭をも帯びずして、
如何
(
いか
)
に
為
(
せ
)
んとするにか有らん、猶降りに降る雨の中を
茫々然
(
ぼうぼうぜん
)
として
彷徨
(
さまよ
)
へり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
そこで兵馬は、
茫々然
(
ぼうぼうぜん
)
として自失するの思いです。
跫音
(
あしおと
)
に導かれて、かえって無人の
曠野
(
こうや
)
へ連れて来られたような心持を
如何
(
いかん
)
ともすることができません。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
或
(
あるひ
)
は罪悪かも知れん。けれども、
茫々然
(
ぼうぼうぜん
)
と呼吸してゐるばかりで、世間に対しては
何等
(
なにら
)
の益するところも無く、自身に取つてはそれが苦痛であるとしたら、自殺も一種の
身始末
(
みじまつ
)
だ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
茫々然(ぼうぼうぜん)の例文をもっと
(2作品)
見る
茫
漢検1級
部首:⾋
9画
々
3画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
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