“ぼうぼうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茫々然50.0%
呆々然25.0%
惘々然25.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はや正午と云ふにいまだ朝の物さへ口に入れず、又半銭をも帯びずして、如何いかんとするにか有らん、猶降りに降る雨の中を茫々然ぼうぼうぜんとして彷徨さまよへり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
けれども、茫々然ぼうぼうぜんと呼吸してゐるばかりで、世間に対しては何等なにらの益するところも無く、自身に取つてはそれが苦痛であるとしたら、自殺も一種の身始末みじまつだ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あまりの美しさ! あまりにもあでやかな眺めに、門之丞はしばし、その血管内に荒れ狂う意馬心猿いばしんえんもうちわすれ、呆々然ぼうぼうぜんとして見れたのでした。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
私はいた口がふさがらなかった。その神秘的な髪の恰好と、若林博士の荘重な顔付きとを惘々然ぼうぼうぜんと見比べない訳に行かなかった。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)