“ぼうぼうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茫々然50.0%
呆々然25.0%
惘々然25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで兵馬は、茫々然ぼうぼうぜんとして自失するの思いです。跫音あしおとに導かれて、かえって無人の曠野こうやへ連れて来られたような心持を如何いかんともすることができません。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あまりの美しさ! あまりにもあでやかな眺めに、門之丞はしばし、その血管内に荒れ狂う意馬心猿いばしんえんもうちわすれ、呆々然ぼうぼうぜんとして見れたのでした。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
私はいた口がふさがらなかった。その神秘的な髪の恰好と、若林博士の荘重な顔付きとを惘々然ぼうぼうぜんと見比べない訳に行かなかった。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)