赤猪子あかいのこ)” の例文
赤猪子あかいのこのどこまでも正直しょうじき心根こころねをおほめになり、ご自分のために、とうとう一生およめにも行かないで過ごしたことをしみじみおあわれみになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
赤猪子あかいのこは、そのお歌を聞いて、たまりかねてきだしました。そのなみだで、赤色にすりそめた着物のそでがじとじとにぬれました。そして泣き泣き歌って
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
赤猪子あかいのこはたいそう喜んで、それなりおよめにも行かないで、一心にご奉公ほうこうを待っておりました。しかし宮中きゅうちゅうからは、何十年たっても、とうとうおしがありませんでした。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)