状箱じやうばこ)” の例文
めされ城富を呼寄せ療治れうぢ致させたきよし申されければ新左衞門はかしこまりて次へ下り早々手紙てがみを認めて中間ちうげんに持せ遣しける斯くて使ひの者は長谷川町なる城富のたくゆき状箱じやうばこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
差出し南町奉行所の大岡越前守方よりきたりし由を申入けるにぞ城富は大いにおどろ養母やうぼに見せ何事ならんか家主いへぬしへも屆けんと思ひつれども今日は留守るすの由ゆゑ如何はせんとまづ養母やうぼ状箱じやうばこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
すゑねば裁許さいきよは破れぬサア/\來いと出立る機會に此所へ息せきと島田宿なる問屋場とひやばの五助といふかけ來り大汗おほあせたら/\コリヤ藤八殿々々々名主樣より至急用しきふようの御手紙早々御歸りなされましと聞て藤八何事なにごと状箱じやうばこ取上とりあげ開き見れば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)