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獨鈷
ふりがな文庫
“獨鈷”のいろいろな読み方と例文
新字:
独鈷
読み方
割合
どつこ
66.7%
とつこ
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どつこ
(逆引き)
「猫又法印に當りました。主人の殺された部屋の眞つ下に陣取り、下手人を斬り殺すんだと言つて、
馬糞
(
まぐそ
)
臭い
抹香
(
まつかう
)
を一升五合ばかりも焚き、
獨鈷
(
どつこ
)
を横喰へに、揉みに揉んでの荒行ですよ」
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
願ふと云ふも
忍
(
しの
)
び
泣
(
なき
)
殊
(
こと
)
に他人に有ながら當家へ
養子
(
やうし
)
に來た日より
厚
(
あつ
)
く
深切
(
しんせつ
)
盡
(
つ
)
くして呉し支配人なる久八へ
鳥渡成
(
ちよつとなり
)
とも
書置
(
かきおき
)
せんと
有
(
あり
)
あふ
硯
(
すゞり
)
引寄
(
ひきよ
)
せて涙ながらに
摺流
(
すりなが
)
す
墨
(
すみ
)
さへ
薄
(
うす
)
き
縁
(
え
)
にしぞと
筆
(
ふで
)
の
命毛
(
いのちげ
)
短
(
みじ
)
かくも
漸々
(
やう/\
)
認
(
したゝ
)
め
終
(
をは
)
りつゝ
封
(
ふう
)
じる
粘
(
のり
)
より
法
(
のり
)
の
道
(
みち
)
心ながら
締直
(
しめなほ
)
す帶の
博多
(
はかた
)
の一本
獨鈷
(
どつこ
)
眞言
(
しんごん
)
成ねど
祕密
(
ひみつ
)
の爲
細腕
(
ほそうで
)
成ども我一心長庵如き何の其
岩
(
いは
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
獨鈷(どつこ)の例文をもっと
(2作品)
見る
とつこ
(逆引き)
……で、すこし
岸
(
きし
)
をさがつた
處
(
ところ
)
で、
中流
(
ちうりう
)
へ
掛渡
(
かけわた
)
した
歩板
(
あゆみいた
)
を
渡
(
わた
)
ると、
其處
(
そこ
)
に
木小屋
(
きごや
)
の
柱
(
はしら
)
ばかり、
圍
(
かこひ
)
の
疎
(
あら
)
い「
獨鈷
(
とつこ
)
の
湯
(
ゆ
)
。」がある。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
案
(
あん
)
ずるに、
此
(
これ
)
は
修善寺
(
しゆぜんじ
)
の
温泉
(
いでゆ
)
に
於
(
お
)
ける、
河鹿
(
かじか
)
が
吐
(
は
)
く
蜃氣樓
(
しんきろう
)
であるらしい。かた/″\、そんな
事
(
こと
)
はあるまいけれども、
獨鈷
(
とつこ
)
の
湯
(
ゆ
)
の
恁
(
かゝ
)
る
状態
(
じやうたい
)
をあてにして、お
出
(
で
)
かけに
成
(
な
)
つては
不可
(
いけな
)
い。……
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
獨鈷(とつこ)の例文をもっと
(1作品)
見る
獨
部首:⽝
16画
鈷
漢検準1級
部首:⾦
13画
“獨鈷”の関連語
独鈷
鈷
“獨”で始まる語句
獨
獨語
獨言
獨立
獨身
獨樂
獨逸
獨活
獨特
獨斷
“獨鈷”のふりがなが多い著者
作者不詳
泉鏡太郎
泉鏡花
野村胡堂