“裂傷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きず33.3%
さききず33.3%
れっしょう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
程近い福太郎の納屋に担ぎ込んで、ラムプをともして応急手当をしているうちに、幸運にも福太郎は頭の上に小さな裂傷きずを受けただけで、間もなく正気を回復した。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかも、もりで撃った生々しい裂傷さききずの、肉のはぜて、真向まっこうあごひれの下から、たらたらと流るる鮮血なまちが、雨路あまみちに滴って、草に赤い。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ことに後頭部にはかなり大きな裂傷れっしょうがあって、血が背中や胸にいくすじも流れていた。
次郎物語:01 第一部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)