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裂
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ざき
ふりがな文庫
“
裂
(
ざき
)” の例文
「錢形の親分さん、九百九十兩盜つた野郎を搜し出して、
磔刑
(
はりつけ
)
にするなり、八つ
裂
(
ざき
)
にするなり、思ひ知らせてやつて下さい、お願ひ」
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ちょうどなんだな。裏と表と反対の方角に発達する訳になるな。これからの人間は生きながら
八
(
や
)
つ
裂
(
ざき
)
の刑を受けるようなものだ。苦しいだろう」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
『三国志』に於ける憎悪、『チャタレイ夫人の恋人』に於ける憎悪、血に飢え、八ツ
裂
(
ざき
)
にしても尚あき足りぬという憎しみは日本人には殆んどない。
日本文化私観
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
よい目に逢ったかも知れませんが……何の
怨
(
うらみ
)
か存じませぬが、このような
酷
(
ひど
)
い事を致しました者が捕えられましたならば、
八
(
や
)
ツ
裂
(
ざき
)
にしてやりたい位に思います(落涙)。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「親分さん、この敵を取つて下さい。こんな
虐
(
むご
)
たらしい事をして、——家の中の者に違ひありません。
捕
(
つかま
)
へて八つ
裂
(
ざき
)
にでもしてやつて下さい」
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
我
(
が
)
は愛を
八
(
や
)
つ
裂
(
ざき
)
にする。
面当
(
つらあて
)
はいくらもある。貧乏は恋を
乾干
(
ひぼし
)
にする。
富貴
(
ふうき
)
は恋を
贅沢
(
ぜいたく
)
にする。功名は恋を犠牲にする。我は未練な恋を踏みつける。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
気絶する程に痛い足を十
基米
(
キロメートル
)
も引摺り引摺り、又もあの鉄と火の
八
(
や
)
ツ
裂
(
ざき
)
地獄の中へ追返されるのかと思うと、自分自身が
截
(
き
)
り
苛責
(
さい
)
なまれるような思いを
肋骨
(
あばら
)
の
空隙
(
くうげき
)
に感じた。
戦場
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「金藏は惡い奴でございます。八つ
裂
(
ざき
)
にしてもあき足らない奴でございます。が、したのはこの私ぢやございません」
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「親分さん、敵を討つて下さい。娘をこんな目に合せた人間を、八つ
裂
(
ざき
)
にも
火焙
(
ひあぶ
)
りにもして下さい」
銭形平次捕物控:097 許婚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
裂
常用漢字
中学
部首:⾐
12画
“裂”を含む語句
亀裂
引裂
罅裂
裂罅
掻裂
裂帛
破裂
分裂
龜裂
打裂
古裂
木裂
裂傷
切裂
裂地
鉤裂
八裂
鍵裂
突裂
牛裂
...