“ぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ギ
語句割合
擬13.5%
木11.5%
魏9.5%
限7.9%
儀7.3%
義5.7%
切5.7%
妓4.4%
着4.4%
気4.4%
技3.8%
斬2.9%
断2.9%
極2.0%
艤1.8%
議1.1%
著0.9%
偽0.7%
消0.7%
聴0.7%
氣0.7%
衣0.7%
絶0.4%
定0.4%
截0.4%
戯0.4%
樹0.4%
欺0.4%
聞0.4%
黄0.4%
巍0.2%
決0.2%
伎0.2%
劓0.2%
城0.2%
嫌0.2%
嶷0.2%
布0.2%
斫0.2%
疑0.2%
祇0.2%
被0.2%
裂0.2%
訊0.2%
誼0.2%
騎0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町幅一杯(まちはばいっぱい)ともいうべき竜宮城(りゅうぐうじょう)に擬(ぎ)したる大燈籠(おおどうろう)の中に幾(いく)十の火を点ぜるものなど、火光美しく透(す)きて殊(こと)に目ざましく鮮(あざ)やかなりし。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
筆を擱(お)いて、そっと出て見ると、文鳥は自分の方を向いたまま、留(とま)り木(ぎ)の上から、のめりそうに白い胸を突き出して、高く千代と云った。
文鳥 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
後漢(ごかん)のむかし、魏(ぎ)の曹操(そうそう)が、西涼軍(せいりょうぐん)の北夷(えびす)の兵が自分らの行装に、おどろきの眼をみはって、指さし囁きあうのを見て、馬の上から
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『斯(か)うして君と是部屋に寝るのも、最早(もう)今夜限(ぎ)りだ。』と銀之助は思出したやうに嘆息した。『僕に取つては是(これ)が最終の宿直だ。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
筆なる者は罪もなく殊に孝心な者故助け度(た)いとて訴え出でたる幸十郎は最(い)と神妙の至りで有る、筆儀(ぎ)は咎(とがめ)も申し付けべき処なれども
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
且(かつ)面白(おもしろ)い人物(じんぶつ)であるから交際(かうさい)して見給(みたま)へと云(い)ふのでありました、是(これ)から私(わたし)が又(また)山田(やまだ)と石橋(いしばし)とを引合(ひきあは)せて、先(ま)づ桃園(とうゑん)に義(ぎ)を結(むす)んだ状(かたち)です
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
手許(てもと)の火鉢(ひばち)に載(の)せた薬罐(やかん)からたぎる湯気(ゆげ)を、千切(ぎ)れた蟋蟀(こおろぎ)の片脚(かたあし)のように、頬(ほほ)を引(ひ)ッつらせながら、夢中(むちゅう)で吸(す)い続(つづ)けていたのは春重(はるしげ)であった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
魚家の妓(ぎ)数人が度々ある旗亭(きてい)から呼ばれた。客は宰相令狐綯(れいことう)の家の公子で令狐※(れいこかく)と云う人である。貴公子仲間の斐誠(ひせい)がいつも一しょに来る。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そのうえに袷の重(かさ)ね着(ぎ)が追々と無くなって、中綿がたっぷりと入れられるようになれば、また別様(べつよう)の肩腰の丸味ができてくる。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
彼女の双眼は、叡智(えいち)のなかに、いたずら気(ぎ)を隠して、慧(さか)しげにまたたいていた。引き緊(しま)った白い顔に、黒すぎるほどの眼だった。
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
江戸城の濠(ほり)はけだし水の美の冠たるもの。しかしこの事は叙述の筆を以てするよりもむしろ絵画の技(ぎ)を以てするに如(し)くはない。
金と男ぶりとだけがものをいうのなら、むかしゃ仙台さま殺しゃせぬで、新吉原の傾城高尾(けいせいたかお)の、大川の船の中での、釣(つる)し斬(ぎ)りの伝説は生れはしない。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「あの……みんな私が悪いんでございます……」範宴の足もとへ、泣きくずれて、梢(こずえ)は次のようなことを、断(き)れ断(ぎ)れに訴えた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女は近頃調子を合せず、いつも一人極(ぎ)めの意見を持出し、押しの強い仕打ちがあるのを見てもよくわかる。
端午節 (新字新仮名) / 魯迅(著)
奴隷たちをはじめ数多(あまた)の金銀財宝家具家財を積んだ巨船を艤(ぎ)して、何処(いずく)へともなく羅馬を脱去してしまいました。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
一新(いつしん)の始(はじ)め、大久保公遷都(せんと)の議(ぎ)を獻(けん)じて曰ふ、官軍已に勝(か)つと雖、東賊(とうぞく)猶未だ滅(ほろ)びず、宜しく非常(ひじやう)の斷(だん)を以て非常の事を行ふべしと。先見の明智(ち)と謂ふ可し。
緋の山繭(やままゆ)の胴抜(どうぬき)の上に藤色の紋附の裾(すそ)模様の部屋著(ぎ)、紫繻子(むらさきじゅす)の半襟(はんえり)を重ねまして、燃えるような長襦袢(ながじゅばん)を現(あら)わに出して、若い衆(しゅ)に手を引かれて向うへ行(ゆ)きます姿を、又市は一(ひ)と目見ますと
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
信長入洛(じゅらく)の事、聞き及ぶが如く也。偽(ぎ)将軍を擁立(ようりつ)し、四民を欺瞞(ぎまん)せんとするも、政事(まつりごと)を私(わたくし)し、その暴虐(ぼうぎゃく)ぶりは、日を趁(お)うて蔽(おお)い難(がた)いものがある。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
高山の雪の秀(ほ)つづき消(き)え消(ぎ)えと行き行かしけむ役(えん)の小角(をづぬ)は
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
娘のお妙の侠気と恋ごころから、あぶないところを救われたのだったが、それをまた、筆幸(ふでこう)の息子幸吉という、おせっかいなのが、裏口で立ち聴(ぎ)きしていて、岡焼(おかや)き半分から、忠義顔(ちゅうぎがお)に
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
をさな氣(ぎ)の戯(たはむれ)ならず、蝋(らふ)の火は輕き焔(ほのほ)に
そのうちのある人びとの着ている晴れ衣(ぎ)などは、帝王の晴れ衣にも間に合いそうな立派なものでした。
従ってその雲絶(ぎ)れのしたときは、いっそう太陽の悲しみの色はカーツと烈しく照り栄えてきた。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
先方の独り定(ぎ)めになりそうで、私は爺さんの顔をみながら云った。
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
わたくしどもはもう競馬場のまん中を横截(ぎ)ってしまってまっすぐに野原へ行く小さなみちへかかっていました。ふりかえってみると、わたくしの家がかなり小さく黄いろにひかっていました。
ポラーノの広場 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
星眼長(とこし)へに秋波を浮べて、「悪の華(はな)」の詩人が臨終を見る、猶(なほ)往年マドリツドの宮廷に、黄面の侏儒(しゆじゆ)が筋斗(きんと)の戯(ぎ)を傍観するが如くなりしと云ふ。(五月二十九日)
蝙蝠(かはほり)はうつぼ樹(ぎ)に
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫、薄田淳介(著)
政府威を用うれば人民は偽をもってこれに応ぜん、政府欺(ぎ)を用うれば人民は容(かたち)を作りてこれに従わんのみ。これを上策と言うべからず。たといその策は巧みなるも、文明の事実に施して益なかるべし。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
こっちの密談を偸(ぬす)み聞(ぎ)きして、とうとう捕まえ損(そこ)ねたから、きょうは、わざと私が囮(おとり)になって、この叡山道(えいざんみち)の奥まで釣りこんだとは知らないで、人のことを、悪運が尽きたの、何だのと
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことに、羽柴(はしば)従(じゅ)四位(い)の参議秀吉(さんぎひでよし)が入洛(じゅらく)ちゅうのにぎやかさ。——金の千瓢(せんなり)、あかい陣羽織(じんばおり)、もえ黄(ぎ)縅(おどし)、小桜(こざくら)おどし、ピカピカひかる鉄砲(てっぽう)、あたらしい弓組、こんな行列が大路(おおじ)小路(こうじ)に絶えまがない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其(そ)の立言正平(せいへい)なるを以て太祖の嘉納するところとなりし又(また)是(これ)一個の好人物なり。時に事に当る者、子澄、泰の輩より以下、皆諸王を削るを議す。独り巍(ぎ)と御史(ぎょし)韓郁(かんいく)とは説を異にす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
巍(ぎ)が念(おもい)こゝに至るごとに大王の為に流涕(りゅうてい)せずんばあらざる也。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いるに違いないとひとり決(ぎ)めをした自分の妄想(もうそう)が破れたという気は少しも起こらないで、確かにいたものが突然溶けてしまうかどうかしたような気味の悪い不思議さに襲われた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ほとんど毎日——それは愛子が病院に寝泊まりするようになったためだと葉子は自分決(ぎ)めに決めていた——幾時間かの間、見舞いに来てくれる岡に対しても、葉子はもう元のような葉子ではなかった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
その外帝国文学という方面には、堂々たる東京帝国大学の威を借って、血気壮な若武者達が、その数幾千万ということを知らず、入り代り立ち代り、壇に登って伎(ぎ)を演じて居るようだ。
鴎外漁史とは誰ぞ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
支那(しな)で昔から行なわれた肉刑(にくけい)の主(おも)なるものとして、黥(けい)、劓(ぎ)(はなきる)、剕(ひ)(あしきる)、宮(きゅう)、の四つがある。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
佐用氏にゆきて老母の介抱(いたはり)を苦(ねんごろ)に一二一あつらへ、出雲の国にまかる路(みち)に、一二二飢ゑて食(しよく)を思はず、寒きに衣をわすれて、まどろめば夢にも哭(な)きあかしつつ、十日を経(へ)て富田の大城(ぎ)にいたりぬ。
無理にも納得(なつとく)させねばならぬと、彼(あ)の通りの御意気込み、其れに旦那様(だんなさま)も、梅も余り撰(え)り嫌(ぎ)らひして居る中に、年を取り過ぎる様なことがあつてはと云ふ御心配で御座いましてネ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「平(へい)将軍も、嶷(ぎ)将軍も、はやはや退き給え。丞相のご命令である。——北原も味方の敗れとなり、浮橋を焼く計もことごとく齟齬(そご)いたして、蜀勢はみな敗れ去った」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寄れば触れば、「あの三寸男が」だの「ちんちくりんのボロ布(ぎ)れが」のと、武大の家には町中の目が見通す節穴でもあるような騒ぎだし、あげくには
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
渠はますます狂いて再び喚(わめ)かんとしたりしかば、白糸は触(あた)るを幸いめった斫(ぎ)りにして、弱るところを乳の下深く突き込みぬ。これ実に最後の一撃なりけるなり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さればと謂ツて、ナンセンスといふ方では無い。相鷹(おう)に苦勞もあれば、また女性の免(まぬが)れぬ苦勞性の點(とこ)もある。無垢(むく)か何うか、其れは假りに疑(ぎ)問として置くとして、左程(さほど)濁つた女で無いのは確だ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
「落花」の語は「祇(ぎ)や鑑(かん)や」に対して響き善く、「芭蕉庵」といふ語なくんば「耳目肺腸」とは置く能(あた)はず。「採蓴(さいじゅん)」は漢語に非れば言ふべからず、さりとてこの語ばかりにては国語と調和せず。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
由さんは若いころ小博奕(こばくち)に凝って、横須賀のなんとか親分の身内になり、銀被(ぎ)せの木刀を腰に差し、テラ箱を担いで田浦衣笠の辺を走りまわったこともあったそうで
春の山 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
時の将軍様のもちいた錦(にしき)のきれはじであり、腰にさげている猩々緋(しょうじょうひ)の巾着(きんちゃく)は、おなじく将軍火事頭巾(ずきん)の残り裂(ぎ)れだという。
ちよつとお訊(ぎ)ぎ申しあんす
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
こいねがわくは吾が党の士、千里笈(きゅう)を担(にの)うてここに集り、才を育し智を養い、進退必ず礼を守り、交際必ず誼(ぎ)を重じ、もって他日世になす者あらば、また国家のために小補なきにあらず。
慶応義塾の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それも其筈(そのはず)昔(むか)しをくれば系圖(けいづ)の卷(まき)のこと長(なが)けれど、徳川(とくがは)の流(なが)れ末(すゑ)つかた波(なみ)まだ立(た)たぬ江戸時代(えどじだい)に、御用(ごよう)お側(そば)お取次(とりつぎ)と長銘(ながめい)うつて、席(せき)を八萬(まん)騎(ぎ)の上坐(じやうざ)に占(し)めし青柳右京(あをやぎうきやう)が三世(さんぜ)の孫(まご)
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)