“擁立”の読み方と例文
読み方割合
ようりつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暮夜ぼやひそかに大垣の城下に戸田侯(内匠頭の従弟じゅうてい戸田采女正氏定とだうねめのしょううじさだ)老職の門を叩いて、大学擁立ようりつのことを依嘱いしょくした事実もある。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
信雄とすれば、自分をさしいて、弟の信孝が跡目に立つよりはまだ、三法師が擁立ようりつされるを望んでいるであろうことはいうまでもあるまい。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孔悝の名において新衛侯擁立ようりつの宣言があるからとて急に呼び集められた群臣である。皆それぞれに驚愕きょうがく困惑こんわくとの表情をかべ、向背こうはいに迷うもののごとく見える。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)