“暮夜”の読み方と例文
読み方割合
ぼや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の手廻しによる金力が、暮夜ぼやひそかに、各役人の私邸をたたいて、あらゆる手を一夜に打っていたなどは、いうまでもないだろう。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暮夜ぼやひそかに大垣の城下に戸田侯(内匠頭の従弟じゅうてい戸田采女正氏定とだうねめのしょううじさだ)老職の門を叩いて、大学擁立ようりつのことを依嘱いしょくした事実もある。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
暮夜ぼやひそかに思うことは、そなたの邸へ赴いて、親しくそなたの手を執って、改悔を促したいと切々こいねがう。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)